前回の投稿(
【始】ハードウェアチーター漆原)の通り、アケコンに静音ボタンを導入したことで、ボタンを叩く音はすこぶる小さくなった。 妻からは静音ボタンそのものに対してというよりも、静音ボタンを導入しようという私のスタンスに対して、一定の評価を頂いている。また、私自身に記憶はないが、静音ボタンの導入は"公開処刑"のプレゼンによるものとなっており、"公開処刑"を我が家へ招待してもよいとのお許しを頂くほどであった。
そんな静音な生活の中、Twiterでとあるブログ記事のリツイートを目にする。それがこれである。
衝撃を受けた。やはりQanba EVO Droneのレバーはゲーセンのそれよりも少しだけ長かったのだ。私の勘違いかもしれず恥ずかしくて誰にも言えなかったことを、どこかの誰かも同じことを思い、そしてその対処法を考え、丁寧にブログの記事にまとめてくれている。記事を紹介してくれた"弐代目ホワイトウルフ"とブログ著者の"ディーズ氏"には感謝の念に堪えない。
嬉々として記事を読み進め、必要なサイズのネジやナットをamazonで注文した。ちなみに記事内ではQanba EVO Droneのレバーはゲーセンよりも5mm長いとのことだった。5mmは立派じゃー、バーチャじゃ5mmで命を落とーーっす!!!
そしてとある水曜日、毎週水曜22時に始まるときめきルームマッチに備え、アケコンの大手術に取り掛かった。前回のように静音ボタンに付け替えるだけのような簡単な手術ではない。鬼門中の鬼門、内臓(レバー)周りの大手術である。ブログを読み進めながら、慎重にアケコンの腹部をメス(ドライバー)で切り裂いていく。そしてぎこちない手つきながらも患部であるレバー部分に辿り着いた。ブログ記事の通りレバー下の鉄板を外す。その鉄板に元のネジよりも4mm長い新しいネジを挿し、鉄板の反対側にナットを2つ噛ませ高さを嵩増しする。言葉では簡単だが、実際の手術はそううまくは進まなかった。まずナットが激烈に小さく、指や手持ちのスパナで固定することが出来ない。試行錯誤を繰り返すも、そこから先へは全く進めなくなり、やむなく手術を中止する決断を下した。
そうと決まれば、可及的速やかに切り裂いた腹(アケコン)を元通りにしなくてはならない。刻一刻と妻の帰宅が近づく中、私は努めて冷静に回復手術を行った。息詰まる回復手術を無事に終え、念のためアケコンの動作確認を行おうとPS4を起動する。PS4のメニュー画面でボタンは問題なく使用できることが確認できた。次はレバーだ。恐る恐るレバーを6方向(右)に倒す。するとカーソルが4方向(左)に動いた。まずはレバーがちゃんと反応してくれたことに胸を撫でおろした。今度はレバーを2方向(下)に倒す。するとカーソルが8方向(上)に動いた。うん、やっぱり壊れてる。
ときめきはいすく~るのLINEトークルームに自身のアケコンに上記の症状が出ていることを伝えた。今夜のルームマッチでは喉輪釣り(63214コマンド)を出した時は合掌捻り(41236コマンド)を出したかったのかな、と思ってくださいと。よくよく考えれば上下も逆さになっているので、それすらも間違いなのだが、その時はそれに気付けないほど狼狽していたのだと思う。ただ、この瞬間に1つ思い出したことがあった。遥か昔に父が一緒にラジコンを作ろうと誘ってくれ、何日もかけて一緒にラジコンを作った記憶だ。子供だった私は途中で飽きてしまい、後半は全て父に作らせてしまったのだが、完成したラジコンの試運転は私に任せてくれた。私はラジコンを前に進ませようとフルスロットルでレバーを前に倒したが、とんでもない勢いでバックしてきたのだ。この時、父が「回路を逆につけたのかもしれないな」と言っていたのを朧気ながらに憶えていた。
この記憶と回復手術中にひそかに感じた、なんかレバー側のケーブル端子の場所が狭苦しくね?という違和感が完全に繋がった。レバーの台座自体を天地逆さまにつけていたのだ。私は自身の不器用さが父親譲りだったことにほくそ笑みながら、再び回復手術を行い、アケコンを元通りの状態にまで戻すことができた。
その後、アケコンアドバイザーの"かめ"からも沢山のアドバイスをもらい、今度は必ず手術を成功させようと息巻いている。その時はまた、ここで報告させて頂きたい。
【ハードウェアチーター漆原的アケコン手術の基本3か条】
①原状回復の為にも常に写真を撮れ
②戦略的撤退という判断も視野に入れておけ
③毛足の長いラグや絨毯の上で決して作業するな